弟子の再召命

メッセージ

 食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに、「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。

 三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、悲しくなった。・・・イエスは言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」

(ヨハネ福音書21:15,17)

 ティベリアス湖畔で漁をしていたペトロたちのところに、復活の主が現れます。これが三度目です。それまで何もとれなかったのに、一転しての大漁!ルカ5章に記されてある弟子として召し出したことが思い出されます。だから弟子たちも「あなたはどなたですか」と問いただしません。

 食事の後、主はペトロに問いかけます。「わたしを愛しているか」と。かつてペトロは「あなたのためなら命を捨てます」(ヨハネ13:37)と言い、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」(マタイ26:33)と自信満々に言いました。けれども、彼は自己保身のためにあっさりとイエス様のことを否認し、見事につまずきました。だから「主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と控えめに答えます。

 主の御前にへりくだり、罪を認め、主への愛を告白したペトロに、イエス様は「わたしの子羊を飼いなさい」と言われました。そして、同じ問いかけを3度もなさいます。ペトロはどんなに心を痛めたことでしょう。大祭司の庭でイエス様のことを三度も否認した自分の罪が思い出されます。

しかし、イエス様はペトロの過去の罪を責め立てるのではなくて「あなたは、わたしを愛しているか」とペトロの今の信仰を問われたのです。私たちは意外に過去にこだわりすぎる傾向があります。そして「こんな私は救いに値しない」と自己判断してしまいがちです。が、大切なのは「今の自分」。私が今、大切にしていることは何なのか、それを明白にすることが大事です。だからこそ、主イエスはペトロの信仰告白をしっかりと受けとめ、ご自身の羊(主の弟子)を牧する使命を与えられたのです。また、ペトロがどのような死を迎えるかを予告した後、「わたしに従いなさい」と、ご自身への献身を命じられました。弟子として再召命なさいました。

 ペトロは、近くにいたイエス様が愛された弟子を見て「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と問います。しかし、ペトロの献身を求めたイエス様は、その弟子がどうなろうとペトロに関係ないと諭し、「あなたはわたしに従いなさい」と言われました。ペトロは自分の歩む厳しい道で、主の慰めを知るのです。そこでしか味わえない神さまの恵みがあります。

私たちも同じです。イエス様に呼びかけられたら、他の人がどうであろうと主の召しに従うことが大切です。私たちの為に、命まで捨てて、私たちを愛されたイエス様。喜んで従う者になりたいです。主の復活、ハレルヤ!