日本キリスト教団常陸大宮伝道所

わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。『わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聞いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである。

(ヨハネによる福音書14:27-28)


 「平和」という言葉が昨今ほど取りざたされることはいまだありませんでした。ロシアのウクライナ侵攻、またイスラエルのガザ攻撃等々、心痛むニュースが配信されてきます。いったい神さまは何をしていらっしゃるの?とつい口から出てしまったりもします。けれども信仰者として、歴史を支配したもう神さまを信頼し、ただ祈り続けていくほかありません。

 山上の垂訓、マタイ5:9に「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」とあります。世界平和には遠くても、自分の身の回りにおける「平和」を維持するにはどうしたらよいのでしょう。特に常ならぬ事態が起きると、ばたばたしてしまい「平和」であることから遠ざかってしまいがちです。心が騒ぎ、おびえが生じた時に、私たちはいったいどうしたらよいでしょうか? 「私が我慢すれば波風立たない」と思う方が多いようです。しかし、それが真の平和になるでしょうか。自己犠牲が強いられるところに、まことの「平和」は成り立ちません。

 では、「平和を実現する」にはどうしたらよいでしょう。それはまず第一に、神さまとの平和を実現することです。神さまに対する罪を悔い改めて、神さまとの交わりを回復ることがどうしても必要です。第二には、自己中心から解放されていくことです。あらゆる争いは結局、自分のことしか考えない利己主義から生じるのですから。自分のメンツや人からの代償にこだわる人、自分のことばかり考えている人は、平和を実現しません。良いと思ってしたことが誤解されたり、中傷されたりしても意に介さないで、ただ神さまの栄光が現れることを願っている人、自らを忘れている人こそ平和を実現する人たりえます。

 

 嬉しいことに、今日の聖書において主イエスは「わたしは平和を与える。・・・心を騒がせるな。おびえるな。」とおっしゃっています。イエス様が私たちに、まず「平和」を与えてくださるのです。十字架が近い事を意識して、弟子たちに明言されました。私たちが自前で「平和」をふりかざす必要はありません。主イエスは、私たちを神さまと和解させるために、天の栄光を捨ててこの地上に来てくださいました。そればかりか、恥しめの十字架にかかり、ご自分の命を捨てられました。そのイエス様を思い、主イエスを私の心の王座に据えると、私たちも平和を実現する人に変わるのです。トラブルメーカーではなく、ピースメーカーに変えられましょう。そこに本物の幸せがあるのです。「主よ、あなたのくださる平和で心満たされ生きる者としてください。」日々、祈り続けてまいりましょう。

 

▶連絡先

常陸大宮チャペル


〒319-2256 茨城県常陸大宮市田子内町3199-5 Tel&Fax:0295-52-3714

牧師:二宮 めぐみ


▶ブログ

常陸大宮の風

https://hitachiomiyawind.blogspot.com/



日本キリスト教団勝田教会
(パートナー教会)


〒312-0052
茨城県ひたちなか市東石川3丁目5番1号
Tel:029-274-0181 Fax:029-274-0169
ショートメッセージ:029-274-4919

牧師:鈴木 光
牧師:綿引久美子