日本キリスト教団常陸大宮伝道所

 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊とカで主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」

(ルカによる福音書1:13-17)

 最初のクリスマスに、神様からの知らせを天使から告げられたトップバッターは、祭司ザカリアでした。主の聖所で香をたく務めをしていた時、主の天使に出会います。彼は恐怖に襲われました。しかし「恐れることはない」と告げられます。なぜなら、天使は死の宣告ではなく、喜ばしい知らせを告げに来たからです。ザカリアとエリサベトに長年願っていても与えられなかった子どもが生まれるというのです!

 年老いた夫婦に、常識では考えられないヨハネの誕生です。興味深い事に、ザカリアという名前には「主は覚えておられる」との意味があるそうです。老夫婦のことを覚えておられた主は、二人の願いを聞き入れ、生まれてくる子を通してご自身のみわざをなそうとされたのです。

 またヨハネとは「主は恵み深い」との意味であり、まさに主の恵みの新しい時代の幕開けを告げるにふさわしい名前でありました。

 ヨハネの役割は①多くのイスラエルの子らを神に立ち帰らせる。②エリヤの霊とカで主イエスに先立って行く。③逆らう者に正しい人の分別を持たせる。④準備のできた民を(悔い改めのバブテスマによって)主の為に用意する。ということでした。しかし、ザカリアは神様の壮大なご計画を理解出来ません。素直に「信じます」と言えず、「何によって、私はそれを知ることができるのでしようか」と「しるし」を求めました。そこで、神様は彼に「ロがきけなくなる」というしるしが与えられたのです。

 月が満ちて、エリサベトは男の子を産みます。そしてヨハネと名付けられました。ザカリア夫妻に起こった一連の出来事は、人々の心に神様への畏敬の念を抱かせました。主に従い通したザカリア夫妻に不思議で偉大なみわざは行われたのです。ザカリアは沈黙を強いられました。言い訳したり、「大変だ」と愚痴るのも出来なかった時に、神様の言葉だけが心に響き、自分の選び取る道が示されました。その道を進む決心に導かれました。

「主の成し遂げられるのを仰ぎ見よう。」(詩編46:9)

 私達はときどき約束を忘れたりします。また約束しても力不足でそれを果たせないことがあります。しかし、神様はご自身の約束と計画を覚えておられ、必ず成就させる力あるお方です。主の真実はゆるぎないのです。主を信頼し、自分自身をゆだねて生きていく。そういう者になりましよう。

 

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