わたしの兄弟たち、あなたがたの中に真理から迷い出た者がいて、だれかがその人を真理へと連れ戻すならば、罪人を迷いの道から連れ戻す人は、その罪人の魂を死から救い出し、多くの罪を覆うことになると知るべきです。
(ヤコプの手紙5:19-20)
読み進めてきたヤコプの手紙、今日が最終回です。全体を復習すれば、
①試練に対する忍耐 ②教会内での人間関係のあり方 が繰り返し教えられていました。さらに言葉の問題が繰り返し指導されました。言葉の象徴として「舌」があげられ、自分が語る言葉に充分気をつけるようにと言われました。
そして言葉の問題の第一に「安易な誓いをするな」第二に「祈りと賛美に言葉を用いよ」と勧められました。そして第三が「迷い出た兄弟を連れ戻すこと」になります。言葉だけによって連れ戻すことが出来るわけではありません。しかし、言葉による説得は大切なことです。ヤコブ1:18で「御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを生んでくださいました。それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となさるためです。」と示されました。
真理の言葉は、私たちをクリスチャンとして生み出したのです。そうした真理から始まった信仰生活の中で道に迷ってしまった者に対して、愛情ある言葉をもって立ち返るようにと諭す形で、自分の言葉を正しく、前向きに用いるように、と勧められているのです。
ここで「連れ戻す」と訳されている語は、「立ち返る」「立ち返らせる」という意味です。主イエスが最後の晩餐の席でペトロに「あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:32)と語られた「立ち直る」もこの語です。誰かがつまずいたり、迷い出てしまったりするのを見て、ざまあ見ろと思ったり、裁いたりするのではなく、自分も弱さを持つ者であるけれども、キリストにあって義とされた者であることを自覚して、つまずいた仲間を連れ戻そうとする配慮を互いに示し合うべきだ、と教えているのです。
クリスチャンでも罪を犯します。完璧には生きられません。けれども互いに愛の配慮をしあうことにより、「愛は多くの罪を覆う」(Iペトロ4: 8)という経験を味わうことが出来るのです。なんと素晴らしい信仰生活でしよう!
今朝は永眠者記念礼拝です。在天会員の写真が飾られています。それぞれの方に関して、主にある交わりが思い出されます。その交わりはまさに愛に根ざした交わりでありました。青田光晴兄、藤田三郎兄、砂川睦子姉、その方々との思い出に私たちの心は和みます。この後、讃美歌385番「花彩る春を」を賛美します。一節で「悩みつまずくとき、この友の歌が私を連れ戻す主の道へ♪」とある通り。三節では「いのち 他人のために 燃やしつつ悩みつまずくとき、この友は示す歩み続けてきた主の道を♪」です。
私たちはこの群れの中で生き、かつ主の愛に生かされ、共に主の道を歩むことを通して喜びを味わってきました。私たちの信仰生活は、良い行いに憧れつつ、その実現に向かってあきらめることなく進もうとする人生です。神様のご計画・配慮・約束をしっかりと受けとめて、ささやかなつたない歩みながらも、一歩ずつ前を向いて進んで行くのです。主は守り支え時にはおんぶしてくださってまで、導いてくださいます。主のなさることは素晴らしい!