日本キリスト教団常陸大宮伝道所

kmiyajima

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何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。

(ヨハネの手紙Ⅰ  5:14 )

 

今日は母の日です。旧約聖書のサムエル記上にハンナという女性が出てきます。彼女には悲しいことに子どもがいませんでした。教会でハンナは「どうぞ男の子を授けてください。生まれたら、主におささげします。」と心をこめて祈りました。熱心に祈り続けているハンナをみた祭司工リは酔っているのかと誤解しました。しかし「酔っているのでなく、主の御前に心からの願いを注ぎ出しておりました。」とハンナは答えました。エリは「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」と言いました。

 

神様は祈りに応えてくださり、ハンナは男の子を産みました。サムエル(神の名)と名付けられた赤ん坊は、その後、偉大な預言者となりました。ハンナが深い悲しみの中から、神様を信頼し、心を注ぎ出して祈ったこと。その結果として、神様からの祝福を頂くことが出来たことを心にとめて祈りの模範にしたいなぁと思います。

 

わたしの両親は勝田教会の土地問題が出てきたときに、朝早くから起きて、礼拝堂で熱心に祈りました。「地主から返還要求が出されましたが、神様どうぞ教会が建っているこの土地を与えてください!」と。子供心にも、熱心な祈りってすごい!と感じました。

 

その祈りは、娘であるわたしたち夫婦が受け継ぎ、24年間かかって土地問題は解決を見ました。それも、わたしたちが思っている以上にすばらしい、「新会堂と新保育園園舎取得」という祝福の形も伴って。諦めずに祈り続ける、心を注ぎ出して祈る、その時、御心は成っていくのです。常陸大宮の開拓伝道もそうして御心が成っていく証しであります。

だから、こう祈りなさい。 「天におられるわたしたちの父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。御心が行われますように。天におけるように地の上にも。わたしたちに必要な糧を今日与えてください。わたしたちの負い目を赦してください。わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。」もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。

(マタイ福音書6:9-1 5 )

 

弟子たちはイエス様と共に生活をして、その知恵と力に驚いていました。そして、その鍵は「祈り」にあることを知りました。そこで「祈りを教えてください」とイエス様に願い、教えられたのがこの「主の祈り」です。

1.父なる神様へ呼びかけ、神様の栄光を求める祈りから始まります。祈りにおいて神様を優先する、これは大切です。主の御名が何ものよりも崇められ、栄光を受けるようにと祈ります。また「御国」、神様の支配がこの世界に実現するように祈ります。そして「御心」が行われるように祈ります。どうしてもわたしたちは自分の思いを優先しがちです。はたして自分は主のみこころに生き、従っているかが問われます。

 

2.続いてわたしたちの必要を求める祈りになっています。
日々の生活に必要なものを与えてください、と祈ります。
(わたしは幼い時、「にちようの糧を与えたまえ」と唱えながら、日曜ばかりでなく月曜から土曜はどうするの?と思ってました。)
また「負い目」と呼ばれている「罪」が赦されること、そして試練や誘惑、悪から守られることを祈り求めるようにと教えられています。

 

 特に罪の赦しについては、わたしたち自身も神様に赦された者として、人を赦す決意が伴う祈りです。人を赦さないと、神様に赦されていることが実感できないのです。 「難しいなあ」と思わされますが、そうしようと一歩踏み出したとき、「既に赦されている」という神様の恵みの大きさに気づかされます。なんと幸いなお祈りでしょう。

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