日本キリスト教団常陸大宮伝道所

 だから、 わたしたちは落胆しません。 たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほどの重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。

( コリントの信徒の手紙Ⅱ 4:16-18 )

 日本基督教団は教会行事の中で11月第一日曜日を「聖徒の日」 (永眠者記念礼拝)と定めています。この小さな群れでも、昨年度2人の兄弟が在天会員となりました。今朝は5年前に召された二宮幸雄牧師を含めて、3人を覚えて記念礼拝を持ちたく思います。讃美歌21が導入されてから、385番「花彩る春を」が歌われるようになりました。この歌詞に、先に召された信仰者の方々を重ね合わせて覚えるようになり、嬉しいですね。
 青田光晴兄は、2017年イースターに受洗され2024年7月に召されるまで7年間、 教会員として礼拝を共に献げました。凜とした姿勢で讃美歌を歌っている姿を思い起こします。280番「馬槽の中に」、493番「いつくしみ深い」が愛唱歌でした。孤独をかこつことなく、主にある交わりを体験し、時には「寄せ鍋つながり」もなさったことでした。
 藤田三郎兄は、2011年に常陸大宮伝道所に転籍し、目が不自由でしたけれども、おつれあいの十九姉共々、欠かさず礼拝に出席なさっていました。若い頃、親に心配をかけた時に母親が交通事故に遭い、それをきっかけに求道して20歳の時に洗礼を受けられました。私たちは信仰者として堅く立っておられた三郎さんに、どれだけ励まされたことでしょう。常陸大宮の日曜礼拝は、祝祷後奏の直後に散会するのではなく、二三人の祈りのグループを作って、祈り合い励まし合う、というスタイルを取っています。先に召された幸雄牧師、青田兄、藤田兄は「男性3人グループ」を作って祈り合っていました。その中でも藤田兄の朗々とした祈りの声は礼拝堂に響き渡ったことでした。愛唱讃美歌は、58番「み言葉をください」、新聖歌325番「歌いつつ歩まん」です。三郎さんの生きる姿勢が見事に歌い出されています。
 今や三人は主のみもとに召され、憩いを得ていることでしょう。そして「わたしたちの本国は天にあります。」(フィリピ3 : 20)との御言葉に励まされ、私たちは天を見上げます。 見えるものでなく、 見えないものに目を注ぎます。私たちもまた将来、そこに移されることが約束されていますので、望みを抱いて生きていけるのです。別離の時には悲しさや寂しさが私たちの心を支配していたかもしれません。しかし、主にあって癒やされ、永遠に存続するものに私たちは依り頼んで生きていけるのです。なんという幸い、なんと素晴らしい深い恵みでしよう。
私たちはこれからも、先に召された方々を覚え、また続く者としての幸いをかみしめていきたいと願っています。主よ導きたまえ、と祈ります。

 

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