日本キリスト教団常陸大宮伝道所

愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。

             (コリントの信徒への手紙Ⅰ 13:4-7)

 今年、元旦礼拝で「和解という愛の実践を行う者になりたい」と言いました。かなり大胆な発言です。このⅠコリント13章も「愛の賛歌」で有名な個所です。何度か聞いたこととは思いますが、上掲の御言葉、「愛は」というところを「私」に置き換えて読んでみることもステキですねぇ。

「ええっ!」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、元旦同様、新年の初めに思い切って始めることは良いことだと思います。

 私たちはあまりにも「無理だ、出来ない、どうしようもない」という思いにとらわれがちです。だからこそ、無理を承知で言ってみるのです。それが実現に向かう一歩かもしれません。正月の恒例行事の箱根駅伝を今年も視聴しました。山下りの六区の野村選手が「56分台で走る!」という前人未踏の目標を口にしました。周りの人はそんな大言壮語を言って大丈夫かと思ったそうです。しかし、彼はそれを実現し、MVPになりました。

 だからこそ、「愛の人になる」という言葉を口にすることは意味あることじゃないか、と思います。確かに困難でありましょう。困難と言えば、年末に那須高原に一泊旅行を娘と孫としました。片道87㎞の道のりで、しばらくそんな長距離ドライブをしなかっただけに、不安がありました。それで目的地の那須動物王国の近くに前泊することにしました。しかしですねぇ。12月中旬に宿は満杯、どこも取れません。くすしくも、ヨセフのベツレヘム体験をしました。日帰りを覚悟しておりましたが、その後、娘から「宿がとれたよ~」との連絡があり、ほっとしました。

 いよいよ出発が近づいた時に、那須高原は雪だと気づきました。しかし、ぜひ行きたいとの孫の気持ちを考え、タイヤチェーンを購入し備えました。そして、残り7㎞までは苦もなく到達しました。その後は「神様助けて!」と絶叫の祈りをしながら、時速20㎞でなんとか到着しました。2度と味わいたくない経験でした。その体験談をLINEで発信しましたら、「お孫さんと楽しい旅行を!」と返ってきて、「何それ」と思いました。

(しかし、困難は人生の醍醐味に変わることも経験しました。)

 愛が理解され、受け入れられるとすれば、それは容易なわざであります。しかし、愛はしばしば誤解され、裏切られてしまいます。だから愛はいらだちとなり、恨みとさえなるのであります。愛は挫折します。

 挫折しない愛が神様の愛であります。背かれても裏切られても差し出されている神様の愛によって、わたしたちは救われているのです。だから、愛に至るために、わたしたちはたゆみない修練をしなければなりません。そうする私たちを神様は喜んでくださることでしょう。「主よ、あなたの愛に生かされていることを感謝し、周りにいる方々を愛させてください。」

 

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