日本キリスト教団常陸大宮伝道所

新しい歌を主に向かって歌え。
全地よ、主に向かって歌え。
主に向かって歌い、御名をたたえよ。
日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。

(詩編 9 6 :1ー2)

 

 今年度の教会主題聖句をもう一度取り上げて、深く味わいたいと思います。今年は賛美を中心テーマにして、教会生活を展開してきました。幸いにコロナ禍も収束の傾向を見せており、私達の礼拝が高らかに賛美しても大丈夫!というようになりました。


 その中で今回、あるキリスト教関係の先生の言葉が心にとまりました。
「キリスト教は歌う宗教だ」というのです。なるほど、と思いました。その先生は続けてこうもおっしゃっていました。「なぜなら、キリスト教はゆるしの宗教であり喜びの宗教だからです。どこまでいってもエゴイズムの虜である私達を、主は赦してくださり、そのままでよいからわたしのところに来なさい、と招いてくださっているのです。これほどの喜びはありません。」そうなんですよねえ。主の赦しがあるから生きられる!これが実感出来るとふつふつと喜びがわき上がってくるんですね。だからその先生は「私達のような人間が神に愛されている、その喜びがあふれ出て歌になるのです。だから歌わないのはキリスト教ではありません。」と。


 私達の群れは喜び、賛美の声高らかにあげているでしょうか。もちろん年齢的なものもありますから、若い方々のように声張り上げて歌うとは、いかないのかもしれません。しかし、確実に救いの喜びを味わった者だけが経験する、心からの賛美はそれぞれのレベルにおいてしていると言い切れることでしよう。同じ詩編に「主を賛美するために民は創造された。」(詩 102:19 )とあります。神様が第一にお喜びになるわざが「賛美」なのです。幸雄牧師が生前「私の苦手は悪魔とおたまじゃくし」と言っておりました。自分が音痴でダミ声なのを気にしていたんですね。牧師仲間には美声で朗々と歌い上げる方々がいますので、そんなことを感じていたようです。しかし、私達は幸雄牧師の信仰に裏打ちされた説教を聞いて、カづけられたのも事実です。キリストに倣おうと努力していたことも知っています。だからプロの声楽家ならいざ知らず、プロのキリスト者として心からの賛美を献げたら良いのです。少々音程を外そうとも、イエス様に出会った喜びが賛美の原動力になっていれば良いのです。自分など神様から愛されるに値しない者だけれども、神様に覚えられ愛されている。この愛があるから大丈夫。ベトロなどイエス様を3度も否定したけれども、赦されて再び伝道へと遣わされていきます。すんばらしい主イエスの愛というキャンプソングがあります。主の愛は深く広い。それを歌います。


 この小さな群れですけれども、赦しがあり喜びが湧き出す時、地上における神の国となっているのです。主の十字架を仰ぎ見て、賛美しましょう。

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