日本キリスト教団常陸大宮伝道所

「また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないよう にと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それが、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを 誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」

(コリントの信徒への手紙 2 12:7-10)

 

祈りについて学びを深めてきました。熱心に祈る、あきらめずに祈る、主の励ましを受けて祈る、でした。そして、礼拝お休みという状況の中でも、喜んで、心を注ぎ出して祈ってきました。

 

ところで祈りの答えは3通りあります。①Yes (良し) ②Wait(待て)③No(ダメ)です。今日の 個所はNo! 「きかれない祈り」です。これは誰にとりましても、つらいことです。

 

伝道者パウロには持病があったようです。その為、福音宣教の業に妨げがあると思ったパウロは、それを取り去ってほしいと願いました。三度も集中して祈りました。しかし、答えはNo.  普通だったらめげてしまいます。けれどもパウロは自分の願い通りにならずとも、主から励ましを受けます。 「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と。 「主の恵み」なのです。キリストの恵みはパウロに対して十分に注がれていて、不足はないのです。そして「とげ」を含めて主が望む、一番良い状態にあることが示されたのです。

 

そうです。主のお答えは、いつも私たちの期待するような形で来るものとは限りません。だからこそ、パウロは不承不承ではなく、すべてそのまま受け入れ「むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましよう」と、 最初願った時とはまったく違った態度で向き合っています。真実な祈りは確実に人を造り変えていくのです。

 

 パウロはこう考えたかと思われます。 「病気にならなかったら、私は何でも自分の力でできると威張った ことでしよう。でも、病気によって、主に頼らなければ何もできないことを知りました。私は弱いけれど、 主の恵みをいっぱい頂いているのです。」

 

二宮幸雄牧師も、ここ数年は痛みを抱えて生きておりました。顔をしかめて「イエスさま!」と訴えるさまに、その痛さが酷いものだと分かりました。 「主よ、この命を取り去ってください」と願わなかったといったら嘘になるでしょう。しかし、痛みを抱えながらも、喜びのメッセージを語ることが出来たのは、奇跡的なことでした。 「弱いときにこそ強い」をまさに体現しておりました。

 

祈りはよく「神様にお話しすること」と言われています。そして自分の願いを率直に申し上げることが出来るのは、クリスチャンの特権です。

 

ここで、祈りにおいて大切なことに、もう一歩踏み込んでいきます。会話ならば「言う」だけでなく「聴く」ことも大切です。願いを機関銃のように打ち込んでいくだけの祈りになっていないでしようか。祈るときに、「聴く」ことを大切にしたいのです。

 

「自分の思」が中心になっているところから、「神様の御心」をうかがうことに転換してみてください。「自分心」でなく「御心」、主なる神様のご計画を聴くのです。その時、 「きかれない祈り」と思っていたものが、主がお望みになるように導かれることを通して、実は「きかれている祈り」に変えられているのです。ハレルヤ!!

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